ホームページに戻る
No1に戻る

対人恐怖症を乗り越える(その2)


対人恐怖症の人の抱える矛盾
対人恐怖症の人の抱える矛盾は複雑です。

@地味で目立つ存在でもないのに人から注目されている、という感覚に敏感である。
人目を気にする人は例外なく地味な存在で、人の注目を引くような魅力に欠けます。

*これは本質的な特徴であり、自分が目立たないために 潜在的に他人に注目されたい、という気持ちがつよいのです。
また、このような自分を客観的に見ることができないのです。

A人に好かれたいという内心の強い欲求にもかかわらず、人を避ける行動を取る。

*内心の欲求と行動の矛盾(合理化された行動)。人に受け入れられたい気持ちが強いので、もし拒絶されたら傷ついてしまう自分がこわくて、積極的に人と交流しようとすることができません。


B自分の行動が人にどう見られるかを気にする一方、 自分自身は他人にそれほど関心を寄せていない。
自分のことを人がどう思うかという、自分の世界のことだけを悩んでいる。
言い換えれば、自分以外にさまざまな不幸に悩む人がいる、という事実に思いを致さない。

*人のことを気にするようでいて、実は自己中心的


C自分はこうあらねばならない、という自己に求める規範は完全主義的なのに対し、
他人からの自己に対する評価は自己の内面ではなく表面だけを気にする
自分の弱み・欠点を自覚しているのに、その弱み・欠点がないものとして振舞いたい。

*真の完全主義ではない。人に見える自分の欠点がばれなければよいと思う。


D他人に嫌われたくない気持ちが強いので、自己主張ができない。
そのため、八方美人的にあいまいな態度で終始するので、自分の個性を押し出すことができず、人に与える印象は薄くなり、好意を抱かれる以前に、そもそも関心を抱かれることがない。
したがって、他人に嫌われることもないが、人に好かれることもなく、人に忘れられる存在となる。

*希望と現実の矛盾(戦略の誤りに無知)

E他の対人恐怖症のひとが持つ、自分のとらわれとは異なるとらわれを理解できない。
たとえば赤面恐怖症の人は、おなら恐怖症の人の悩みを理解できない。

*本質的には自分と同じである他人の悩みに共感できない。 いわばAの自己中心的という傾向の現実的な現われ。

F自分の本来的な自然な欲求を実現しよう、と思う前に、常にほかの人はどう思うだろうかという他人の思惑を重要視し、結果として、自分の自然な欲求よりも自分が想像した他人の思惑の方を優先してしまい、自分の意思に従った生き方ができない。

G常に他人の思惑という卑小なものを気にするような生き方をしているために、大きな人生の目標が描けない。あるいは逆に、大きな人生の目標が欠如しているために他人の思惑のような卑小な物事を気にすることしか考えられない。


これらの自分でも気がつかない考え方・行動・それらがもたらす結果にまつわるさまざまな矛盾も、結局は対人恐怖症患者が抱く独特の思考傾向が生み出すのです。

それでは、現実に対人恐怖で悩む人々はどの様にすれば悩みを乗り越えることができるのでしょうか?

(続く)

1に戻る
ホームページに戻る